スタンウェイとべヒシュタイン

先日息子の携帯に義父の弟である、息子にとっての大叔父から
電話があったようで、大叔父と長いことお付き合いのあるご友人が
スタンウェイとベヒシュタインのピアノを所有されていて
プロのピアニストをお呼びしてリサイタルが催されるので
是非時間を作って一緒に行ってみないか、とのお誘いがあり昨日は
午後から休みをとって息子はそちらに行っていました。

実は息子がピアノの調律アカデミーに入学する直前の春にも
同じようなお誘いがあり、これからプロの調律師になるための修行をする前に
少しでも勉強になればと息子は大叔父とご一緒させてもらったことがあります
今回は、調律師のプロになって7年経った息子の耳で聴いてどんなものか
滅多にない機会だから何がしかの刺激になれば、とお誘いを受けたのでした。

以前の時は購入されたばかりの新品のスタンウェイでの演奏でしたが
今回は、あれから7年ほど経ったその時のスタンウェイと
今から100年前の1910年に製造されたという
ベヒシュタインのピアノの二台での連弾だったとのことで
お二人のピアニストの方が来られていたそうです。

その100年前のベヒシュタインのピアノは、大叔父のご友人が
どういう訳があって手に入れられたのか詳しくはわからないけれど
東京芸大に長いこと置かれていたもので、欲しいなら譲りますが
弾ける状態にするのは自腹でね、ということだったらしく
大叔父のご友人曰く買うほどのお金がかかったとのことです(´▽`;)
でしょうねぇ(^m^)

スタンウェイの方はよく見るピアノだけれどベヒシュタインの方は
滅多に見られないものだよ、と息子は言ってました。
1910年当時、ピアノがまだ発展途上ではあったとは言え
ほぼ今の完成された形に近付いていた頃
超絶技巧を要する演奏をしやすいように作られたピアノだそうで
車で例えるとF1のレーシングカーのようなものだそうです。
ヤマハやスタンウェイとは構造がまるっきり違っていて
調律師泣かせの形なのだとか。

私が聞いた話はほんの一部分らしいですが、とにかくいろんな話を
そのピアノを調律した調律師の方とお話させていただいたそうです。
その調律師の方というのは、フジコ・ヘミングさんが
まだテレビなどにちょくちょく顔を出すようになる前に
専属で調律をされていた方なのだそうです。

まぁ、そんなこんな・・・
我が家の日常では、そう簡単にはお目にはかかれないピアノでの演奏を聞かせてもらい、そういう世界の人達と少しでも交流を持たせていただける素敵な時間を、息子は大叔父にいただいて帰ってきました。 そういう話は親である主人や私にもとても刺激になる話しでした。
いろいろ心配なご時世ではありますが、同じくらいありがたく感謝感謝の日々でもあります☆