息子がお盆休みに入る前の日に、調律の工具カバンを持って帰ってきていました。
今日時間ができて、自分のピアノの調律をやっていました。
ピアノの上前蓋を外した後、掃除機で気になる埃を吸い取り
どこをどうメンテナンスしたら良いか調べていました。
ピアノのハンマー部分の先端が弦に当たる時の位置が、
湿気のために少しずれてしまう所が2ヶ所あるとかで
普段は絶対に見えないアクション内部にドライバーを突っ込んで
スクリューを廻して調節していました。
前の時に、多少音が下がってくることを計算して
440Hzではなく、少し高めの442Hzに合わせておいたのだそうで
聞き苦しいほど音が下がってはいないから、調律そのものは
そんなに時間をかけなくてもよさそうでした。
見ていると、「おかんもやってみるかい?」と言ってくれるので
せっかくなので触らせてもらいました (^o^)v
調律に入る前に余計な弦が響かないためにフェルトを挟み込むのを
見よう見真似でやってみました(^ ^;)
息子がやるときは10秒もかからないのに・・・
私がやるときはかなり時間がかかりましたが(3回くらいやり直し)
素人とプロではまるっきり違います(笑)
3度、4度、5度と和音を弾いて行き1秒間に何回音が唸るか
音の唸る回数がそれぞれ違うのだとか??!?
ピアノは一つの音に付き、2〜3本の弦(最低音部は太いので1本だそうです)
を叩くようになっていますが
最初に合わせた真中の弦の音に両端の弦の音を合わせていきます。
その作業も2本だけやらせてもらいました(^m^)
前回やったときもそうでしたが
弦を巻きつけてあるピンを動かす時に使うチューニングハンマーの
動かし方のコツ・・・
何度聴いても見ても、いきなりそう上手くは行きません(^ ^;)
ほんのわずかなことと思うようなことですが
1日8時間を1年間じっくり時間をかけて身に付けた技に
かないっこありません(笑)
この作業を1本に付き、10秒ほどでやり終わらないと
出かけて行った先で1時間前後では終らすことができないそうです。
「おかんの場合は・・・6、7時間かかっちゃうね(^ ^;)」
と笑われてしまいました。
私は調律のプロじゃないんだもん、当たり前ですよ!(笑)
ピアノは、調律をする便宜上
半音を100に分け、その100分の1を“1セント”という言い方をします。
プロとしての調律の音程のズレの許容範囲は2セントなのだそうです。
考えてみると、「ド」と「レ」の1音の間には
200種類の音程が存在しているというわけです。
いつもこのあたりで、かなりついて行けなくなっています(^ ^;)
音程そのものだけを聴いているのではなく
和音を弾いた時、1秒間に何回音が唸るかも聴いていて
それも基準になるから、そんなに心配したものでもないと
息子は言っていましたが・・・
1秒間に音が唸る回数と言われましても・・・ねぇ(´ `;)
私に楽しくできるところを弄らせてくれた後
「じゃあ、後は俺が」と
本気でピアノと向かい合い、すっかり調律も終って
外装も気合を入れて磨いてピカピカにしてありました(^−^)