30年前主人と私の結婚の際、仲人をやってくださったご夫妻の奥様が2年ほど前から肺癌のため抗癌剤治療を続けながらも、家に戻っているときは庭の草取りをしたり、治療のため自分がまた病院に行ってご主人が一人になったときのために、惣菜を準備したり、ご飯を炊いて一膳分ずつ分けて冷凍にしたりしながら一所懸命頑張っておられました。ところが肺癌の治療途中で脳梗塞を起こしてしまい、それから寝たっきりになって約一年、今年の2月始めに亡くなられました。
主人と結婚後、毎年その奥様の自筆で絵手紙のような年賀状をいただいていましたが
今年は違っていました。
この度の連休に長岡へ行った折、改めてその奥様の仏前にお線香を上げさせてもらいに
家族で行った帰り、ご主人から「抗癌剤の治療で入院中、まだ家内が動けるときに
せっせと作っていたものなんだけど」とかわいい袋を渡されました。
複雑な形をした紙風船と素敵な絵と詩が書かれている奥様手作りの形見でした。
ふかァい雪の下でネ
ふたりで
春を
まってたんだヨ