秋晴れの日の現場

何年振りかで高速道路を使って現場に行きました。
東北自動車道から途中で分岐して北関東自動車道に乗り
壬生インターで降りました。
現場は、化成工場のとても広い敷地内に建てられている建物の一角で
パッケージエアコンの室外機の土台の補修工事です。その角が大型のトラックに当てられて一部損壊しているので、直して欲しいとの依頼でした。
打ち合わせ段階で監督さんからは、壊れた所の写真とタイルの一部を持ってこられてこれと同じものを取り寄せてもらって貼り直してもらえれば、ということでした。
しかし、主人は写真を見たところタイルを貼り直すということは下地の処理をしなければならないが、見た感じヒビの所からちょっとやそっとではない汚れが入り込んでいるようだから下処理にとても手間がかかること、それと今の時代には同じタイルは製造されていないと思われるので、同じ厚さ同じ大きさ同じ色のタイルはおよそ望めないこと、を話しました。

 

    



確かに昔はタイルの段鼻には段鼻用と呼ばれる滑り止めが加工された細長いタイルがよく見られましたが、今はほとんど見られませんね。
施主さんからは大きな工場内なのでできれば従業員の少ない日曜日に、できれば一日でと希望されているということでしたので尚更、タイル仕上げではなくモルタルで下地を作り上げて、現在残っているタイルと似た色にカラークリート仕上げという方法で仕上げるのが一番良い方法だと主人の方から提案させていただき、それで行きましょうということになり、昨日の日曜日に行ってきました。
あまり夕方遅くまでかかると暗くなり、左官屋の技術が必要な仕事を納めるのに、照明器具を使っても仕事が非常にやりにくくなってくるので、特にお茶休憩などせず、お昼休みも昼食を食べ終わった後5分ほど休んで続行し、3時半頃に完了しました。
取り掛かる前に、「3時頃に完了できるといいなぁ」と主人が言っていましたが
ほぼ理想的な時間に終わりました。
しかし今回は、作業しながら一日で終わらないのではないかと緊張しました。

まずは鏝を走らせるのに邪魔になる現場の草取りから始めなければならず        ちょっと焦りました(^ ^;)

    

 

 

最初は浮いているタイルを剥がして表面を高圧洗浄機で洗って・・・などと考えていましたが、下地が思ったより全体的に弱っていて、タイルを剥がし始めたらモルタルやコンクリート部分までどんどん傷みが広がっていくので、焦りは募りました(^ ^;)

    

    

    

 

 

解体した後、奇麗に掃除をしたら塗り直さなければならない面積が思っていたよりかなり広くなってしまいました(^ ^;)

    

 

    

 

 

ですので、もしものためにいつも持ち運んでいる、主人と私が通称“ひみつのあっ子ちゃん”と呼んでいる、普通のモルタルが超速硬モルタルに変わる白い粉を使って、何度も何度もモルタルを塗り重ねて下地を作り、一日で仕上げるなんてとても考えられない状況の中、無事に完了させて帰ることができました。

      

     

 

私も材料を練ったり主人に必要な鏝や道具を渡したり、角を起こすために使う刃定規をその都度洗ったりなど、作業を続けていたので写真には撮れませんでしたが、羽根無し面引き(出隅用の鏝)や、入隅切り付け(入隅用の鏝)を使ったり、カラークリートの調色を小さな篩を使って現場でやったりと、主人が行なう左官の仕事を久しぶりに満喫しました。

     

この色は仕上がり直後は派手に見えますが、2~3日すれば落ち着いてもう少しくすんだ茶色になるはずです。

 

工場の敷地のほんの一部ですが、こんな広い場所でトラックを停めて作業していました。                             

     

 

無事仕事は完了し、ほっと安心して帰りは高速を使わずに下の道を走ってきました。

現場壬生町の周辺景色です(^ー^)

    

    

    

 

 

 

仕事に出かける数日前にはしその実の醤油漬けを作りました。
青じそが庭のあちこちに出ていて葉っぱも相当利用しましたが、もう花が咲き終わり、殆ど実になっていたので収穫し、一晩アク抜きをして、水気をよく切った後重さを量り、しその実15gに醤油を大匙1の割合で漬け込みました。

 

    

    

どれくらい日持ちするのかよくわかりませんが、ご飯にはもってこいの味に漬かっています(^ー^)v 

    

 

 

ありがたいことに                                ここ最近どこからともなく金木犀の花の香りが漂っています (*^▽^*)

それと驚いたのは、春に我が家のサボテン短毛丸の花が咲ききったとばかり思っていましたが、最近になってまた花芽に気が付き、先日素敵な花を咲かせてくれました。