昨年から頼まれていた学校応援団の一環で、地域の小学校の6年生のみんなと
十三弦のお筝の話をしてきました。
3学期になると6年生の音楽の教科書に和楽器の
“筝”という項目が出て来るのだそうで。 本格的にやったことがある人がいるなら
そういう人に話を聞きたいということで頼まれていました。
6年生みんなと言っても一クラスだけで、総勢16人しかいない小規模の小学校ですが(^m^)
読み聞かせを一緒にやっている、5年生の子のお母さんでもある友人に付き合ってもらって
大きなお筝を抱えて正面玄関に向かって歩いて行ったら・・・いやもうビックリしました!
入り口に『○○様、お筝の勉強会にようこそおいでくださいました!』と
ポスターのごとく大きな紙にきれいな色で歓迎の言葉が書かれた貼り紙が貼ってありまして
嬉しいやら恥ずかしいやらで、思わず友人と顔を見合わせましたよ(´∀`;A
先生とは電話でちょっとお話させてもらっていましたが
子供たちは楽しみにしていたんだなぁとよくわかりました。
やはりお筝に馴染みのある人が一人もいなくて、こんな私が話すことでも
みんな興味津々のキラキラする目で聞いてくれました。一生懸命メモしている子もいました。
楽譜がどう書かれているか、とか『琴』と『筝』の違いとか
山田流と生田流の違いとか、合わせる調子についてとかまぁいろいろと。
教科書には書かれていない、経験者でないとわからないお話なども(笑)
授業で『春の海』という曲を聴いて、筝の音はCDで一応聴いてあります。
と先生には聞いていましたが・・・
プロが演奏したCDの音と比べられたら参っちゃうなぁ〜(^ ^;)と思いながらも、
でもちょいちょい暇を見つけては練習していた『六段の調べ』という曲をみんなの前で
なんとか無事に演奏できました (´∀`;A これはお正月になるとテレビで流れたり
買い物に行くとお店でもBGMで流れたりしているのでどこかで耳にする機会が多い曲です。
私自身が教則本を終了してから初めて習った曲らしい曲で、一番やりやすい曲だったので
選曲したようなわけです(^ ^;)
正座に慣れていない子が多く、演奏を始めて5分くらい経ったころから
体がクネクネと動き始めている姿が目立っていました(^m^)
腰掛けて演奏する形もありますが
とりあえずは「10〜15分くらいは正座ができるといいね〜」、と・・・
そういうことはまず教科書には載っていませんね(笑)
学校に教材用の筝が二台あったので、子供たちにも調弦を
簡単ではありましたがやってもらいました。
ここまで来たらもう車座になって、弦を弾く子と駒を動かす子と
もうちょっと音を上げたほうがいい、下げた方がいいと指図する子
筝の近くに座って賑やかにやりました。
しかしこれは、なかなか大変でした。
私が想像していた以上に時間がかかり、こちらで調弦しておいた方がよかったかなと
反省しました。が、先生が仰るには、やるとなると色々お膳立てされていることが多く
そういうことに慣れてしまっている子供たちにはいい勉強になりました、
と言ってもらえて『あぁ、なるほど』と思ったり。
初めての子たちには大変過ぎるほど大変な調弦を何とか終わらせ
「さくら さくら」の曲を最初の簡単な部分の短いフレーズでしたが、
弾いてもらいました。見るとやるとは大違いと実感したと思います。
45分授業の中だったので時間がもう少し欲しいところでしたが
何しろ16人のクラスです。そこは小規模学校の良いところ。
ざざっと一通り子供たちには、実際にお筝で曲を弾く経験をしてもらえたので
よかったのではないかと思います。
本物の筝の演奏を生で聴いたり触ったりして感じたことを最後に発表してくれました。
調弦がとても大変だということとか、爪を付けて演奏する大変さなど
こちらが『そうだろうなぁ』と思う素直な気持ちを一所懸命話してくれました。
そんな中、とても興味を示した子が二人いましたよ(^o^)v
筝奏者のたまご発見!!か?