- 作者: 田山花袋
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 1966/01
- メディア: 文庫
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今行っている現場の通り道に、田舎教師の像があります。
私が住んでいる街が舞台の、田山花袋という人が書いた
小説の中の主人公です。
25才の若き青年が田舎町で教師になり
教師としての大きな夢を持ちながら、志半ばで病魔により
この世を去った・・・。
そのモデルとなった人が実際にいて
下宿をしていたお寺の住職の奥さんが田山花袋の
妹という縁で、その青年が書き残した日記を
田山花袋が読み不憫に思い、小説の中で
その青年を世に送り出した・・・という訳です。
私がこの本に出会ったのは、30年位も前のこと。
まさか何年か先この小説の舞台となっている街に
住む事になろうとは、微塵も思ってなく
なのに、なぜか惹かれて買って読んでいました。
17年前この街に引っ越してから
図書館やイベント会場に、やたらと「田舎教師」「田舎教師」
とあるので
どこかで聞いたことがあるような ないようなと
ずっとか引っかかっていて、一緒にお嫁入りした
この本のことを思い出し、読み返してみたら
知っている町の名前があるわ あるわ。
やっぱりこの街だったんだ。。。
不思議な縁です。
小説の中では、青年のお墓のあるお寺の名前は
仮名で載ってましたが、探しだしてお墓参りに行った事があります。
甘いものが好きだったという「小林 秀三(ひでぞう)」さんのために
この街の銘菓「いが饅頭」がお供えしてありました。