常在戦場

今日は“山本五十六”の映画を観てきました。
この映画が上映されると知ってから必ず見る、と決めてた映画です。
山本さんは私の生まれ故郷と同じ長岡の人です。
長岡藩の藩是でもある「常在戦場」を座右の銘としていた人です。
常在戦場とは「常に戦場にいるような心構えで真剣に事に当たれ」
という教訓を示す言葉だそうです。

日本の未来を見据え最後まで開戦に反対をしていた人で
それなのに開戦の火蓋を切る立場に立たざるを得なかった人です。
義父が山本五十六に関する本をたくさん所有していて
私も時々借りて読んでいました。

玉木宏さん演ずる若手新聞記者に、
「目と耳と心を大きく開いて真実を見なさい」と言った
役所広司さん演ずる山本長官の言葉は
今の日本国民にも必要不可欠なことだと感じました。

海軍の参謀会議の中で山本長官が「アメリカに攻撃を加えれば
日本は有利になると言うがその根拠は何ですか!」と、
開戦を是とする参謀たちに向かって「根拠を示せ!」と投げかける言葉が
何回か出てきましたが
今現在置かれている日本の空気を感じながら
消費税が10%に上がるかもしれない、とか
八ッ場ダムの建設をやっぱり進めるのか、とか
原子力発電をまだ推し進めようとする政治家がいるのか、とか
いろいろ考えると
『大丈夫!これで日本の経済状況は良くなる、不況を脱出できる、
国の借金が減る、日本は豊かになる、原発は安心安全心配はない』
と言うのだったら、その根拠を示せ!!と
映画を観ながらそんなことを感じていました。

ニュースなど見聞きしていると
「常在戦場」の精神とはかけ離れた心で日本という国の舵取りをしている
政治家や官僚がなんと多いことか・・・と思う今日この頃。
今日本に山本さんのような人がいたら、どんな大ナタを
振るってくれるだろうかと思います。


映画を観ていて、ちょっと別な角度から(^m^)
最初から最後までずっと、山本五十六長官を演ずる役所広司さんの
思い入れが伝わってきました!

驚いたのは、宮本信子さんが姉役で
離れた所で仕事をしている山本長官に手紙を送って
その手紙の内容を山本長官が読む時、
宮本さんの声で朗読されるシーンがありましたが
なんと、かなりのネイティブな長岡弁で読まれていて
本当に驚きました! 

もう一つ、山本長官が長岡甚句を口ずさむシーンが何回か・・・
「盆だてがんに ナスの皮のぞーせー(雑炊)や〜♪」
は聞いていると気持ちがほっこりしました(^ー^)

そしてもう一つ
私が高校生の頃、仲良くしていた友達の家に遊びに行ったとき
その友達が、山本五十六さんのお墓が祀ってあるお寺の住職さんの
娘さんとわかり、一緒にそのお墓にそっと手を合わせたことがありました。

最後に
私にも山本五十六さんと同じ長岡人の血が流れているんだなぁと
ちょっと誇らしく思いました。