壁が仕上がりました

トイレと台所の調色漆喰の仕上げ塗りが終わり
縁側や廊下、洋室の京壁の仕上げ塗りもどうにか全部終りました。











玄関に入ってすぐに見える飾り窓が
一番大変だったようです。ここで約半日かかりました。






丸い窓の小口の面を取るのに
つまみ鏝というアールに反った5cmほどの小さな鏝を使いました。






こういう鏝をなくしたらもう手に入らないかもしれないと言っていました。


それから驚いたのは、玄関から見える飾り窓の裏側は枠があり
ガラスがはまるようになっていて、狭くて普段主人が使っている京壁用の鏝では
うまく行かないので、26年も前に亡くなった主人の祖父が使っていた欄間鏝を
出して来てこれはいい!と言って仕上げていました。
もし今生きていれば109歳になっているはずの祖父の全盛期の頃からの鏝だとしたら
大正の末か昭和の初期の頃の鏝だと思われます。
鏝のお尻のほうの90度になっているはずの角が
磨り減って斜めになっていました!


これで壁を塗る作業がすべて終わり、明日は台所の流し廻りのタイル貼りです。
こちらのお宅はステンレス以外のところに、繊維壁を塗ってあるために
汚れを拭き取ることができなくて、困っていたようで
そこにタイルを貼ることになりました。