おじいちゃんが奇跡を起こした

ウチのおじいちゃん、あれから個室に移り、血圧が下がり気味で
昇圧剤で何とか生き延びている状態です。
が、昨日息子がじいちゃんに以前趣味でやっていた謡の
「葵上」(あおいのうえ)のDVDを見せてやるんだ、と言い
仕事の帰りに小さなプレーヤーを買って病室に持ち込むから
家にある「葵上」のDVDを持ってきておいて欲しいと頼まれ
あとは息子とおばあちゃんに任せ、私と主人はいったん家に戻り
これからのことを含めいろいろやることを考えていました。
息子からラインが届き、今見終わったところだけれど
じいちゃんが、腕で拍子をとりながらクライマックスのところで
いきなり大きな声で謡い出したんだ!!
他の人たちに音の迷惑をかけないようにイヤホーンを付けて聞いていたのに
おじいちゃんの声のほうが・・・(^m^;)
普段はこちらの質問に頭を立てに小さく振るかジッとしているかだけなのに
そんなエネルギーがどこに残っていたのか!?
じいちゃんが入院したときからずっと考えていたことだったけど
見せて上げられて良かった、これで後悔しなくて済む。
と息子は言っていました。
おじいちゃんは可愛がっていた孫に、心憎いことやってくれたなぁ、と
喜んでいるに違いありません。
こんなことってあるんですね。