お悔やみ

よく「○○さ〜ん、大根食べるかね〜〜?」
「ホーレン草を取りに来な〜〜!!」と声を掛けてくれる
お隣りさんのおばあちゃんが昨日亡くなりました。
そのおばあちゃんは、7年ほど前から認知症のこともあって
施設に入所していたのですが、昨日亡くなられたので
とりあえず、直ぐにお線香をあげさせてもらってきました。
明日の午後の通夜式に主人と顔を出すつもりです。

4日に長岡から戻り、お土産を持って伺っても
ずっと留守なのでおかしいな、とは思っていましたが
具合が悪くなったため施設から移動した病院で
年が明けてから、お隣さんご夫婦でかかりっきりだったようです。


思い起こせば23年前
この地に引っ越して来て、右も左も上も下もわからず
とにかく直ぐにお隣に挨拶に行って、その後
まず真っ先にお世話になったおばあちゃんでした。

この辺はどこのお宅も敷地が広く、お隣同士がくっついていなくて
どこへ挨拶に行ったら良いのかわからず、そんな話をしたら
そのおばあちゃんは「挨拶をしておいた方がよさそうな家に案内するから
ついてきなさい」とその足で案内してもらったり
息子の転校先の小学校も、今のようにカーナビがあったわけでもなく
パソコンも今のように進んでいなくて、自由自在に地図を調べることも
出来なくて、その時はまだ市街地図も持っていなくて・・・
学校の名前はわかっていても、行き方がわからず困っていたら
おばあちゃんが、「一緒に車に乗って案内するから言うように走りなさい」
と言って小学校までの道案内もしてくれたおばあちゃんでした。
何の恩返しもしないうちに逝ってしまわれた。

救いは亡くなられた年齢が94歳という大往生だったということです。
3月には95歳になるはずだった、とお隣のご主人が言っておられました。

お隣のおばあちゃんのご冥福をお祈りいたします。