浴室タイルの改修工事完了

少し前に、浴室の壁タイルのちょうど腰のあたりで横にクラックが入っているのを直して欲しいとのお話があり、監督さんと主人が下見に行っていました。
先週の月曜日から工事に入りました。
見事に横にクラックが入っており、お客さんが自分で養生テープでそのクラックに水が入らないようにしっかり覆っていました。長いことこれで我慢しておられたのでしょう。


私も個人的に、こういう壁を見ながら毎日お風呂に入るのは、『なんだかなぁ』と思うだろうな、と思いました。
主人はこういうクラックの出方の原因をよく私に話してくれていたので
タイルを斫り取って下地を見たときに『あぁ、やっぱり』と思いました。簡単に言うと構造クラックと言って、下地の種類が腰から下がコンクリートで、上が木材の下地になっているので、地震があった時や湿気を帯びた時や乾燥したときの膨張収縮の度合いが違うので動き方にも違いが起きてしまい、そこにクラックが出てしまうというメカニズムです。
私たちよりかなり年配のご夫婦で、このヒビを何とかしてもらえれば、とのことでしたので、クラックの部分を帯状にカッターを入れて斫り取って下地まで出して、コンクリートと木下地の両方にまたがるように、エキスパンドメタルという頑丈な網状のものを貼り付け、そこに柔らかい発泡スチロール骨材のモルタルで下地を作り、タイルを貼って仕上げました。


ただ既存のものと同じ色で同じ大きさのタイルは今は製造されていないので、我が家の在庫にある一番適したものを貼らせていただきました。



そしてタイルにちょっとヒビの入った部分やコーキングが切れてしまっているところや、目地の汚れてしまった所に養生をせずに殆どの入隅にコーキング剤を入れてしまい、それが太くなり過ぎてゴテゴテとヘラを撫で付け過ぎているので、とお客さん自身が「タイルが奇麗になってくるのに自分でやったところのみっともないのが目立つから、そのコーキングも奇麗に直して欲しい」ということになり、それもやり直しました。
しかしコーキングを奇麗に直すには、この太くなっている古いコーキングを外さなければなりません。普通目地材でやるべき部分までコーキングを入れてあったので、それが今回一番の難関でした(^ ^;)

時間がかかりそうな古い目地取りは最初少しだけ主人も一緒にやっていましたが、これではすんなりとは終わらないとわかり、主人はタイルの補修部分の解体や下地作りやタイル貼りを進めなければならないので、後は殆ど私一人で頑張りました。
カッターナイフで切れ目を入れて取るのですが、タイル面はまぁいいとして、サッシ面や浴槽と接着している部分は傷が付くとまずいし、かといって残っていると次に奇麗にやり直すときの養生テープが接着しなくなってしまいます。もうどうしよう・・・と困り果てていたら主人がパーツクリーナーを塗布してみようと試してくれました。これもちゃっちゃと進むわけではありませんでしたが、何とか奇麗にすることができるようになり、『この作業も頑張れば終わりが来る』と嬉しくなりました。時々斫った解体ごみを掃除する作業をやったり、主人がエキスパンドメタルを貼るときに片側を支えていたり、気分転換になるような作業もやりながら二日間はずっとコツコツと同じ作業を続けていました。

 

 

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プロなので途中で投げ出すわけには行かないのは当然ですが、個人的なことだったらどうなっていたか?と思うところです (⌒-⌒; )

3日目にはタイルも貼り終わっているので目地詰めと目地拭きをして
4日目に主人が養生テープを貼ってコーキングを終わらせました。



いやぁ~、今回は厳しかったです ( ^  ^ゞ
監督さんも3日目に見に来られて、「奇麗になったでぇ~!」と言ってくれてました。古いコーキングを取ることも大変な作業だということもわかってくれていたので尚更感心してくれていました(^m^)

途中、大事なお風呂場に時間がかかってしまい申し訳ありません、と言うと年配のご夫婦は「無理しないでやってください、近くに息子たちがいるのでお風呂は大丈夫ですから」と仰ってくださり、助かりました。
お茶休憩の時は、話が弾んで庭の草花のことになり珍しい花があるので
聞いたら、ご近所さんからいただいたものでほんの少しだったのが種が落ちでものすごく増えた種類と、根が広がって増え過ぎてしまった種類と2種類、少し持って行ってくださいと言われて、一株ずついただいてきました(*^▽^*)
またご縁があったらよろしくお願いします、ということで帰ってきました。