土蔵の改修工事

今週に入ってから、蔵の壁の改修工事をやっています。
以前の改修では簡単にトタン貼りで雨が中に入らないようにしたらしいのですが    どこかから漏水しトタンの内側の土蔵の壁が崩れてしまい、それごとトタンと一緒に剥がれ落ちたとのこと。

あまり時間をかけずに、今度はもっと長持ちしてなるべく安価でできないか、ということで監督さんから「昔の土壁とか漆喰にはこだわりません、何とかなりませんかね」ということでした。

例えば、拘られてもこの土蔵が造られた当時に使われていたのと同等の土壁や漆喰の材料など手に入れることがはっきり言って困難です。                  工夫次第ではできないこともないですが。

そこで、蔵の内部に雨が浸みこまず、簡単に崩れ落ちずそれなりに綺麗に見えるようにと主人が考えたのが、昔の木舞荒壁(こまいあらかべ)の芯は細い竹や葦など使いましたが、それに相当する耐蝕性エキスパンドメタル。

昔は藁すさを入れた土壁を塗りましたが、それに相当する特殊な軽量骨材を使用した漏水しない自家製のモルタル。(これは企業秘密です)                 万一今回の下地が腐って無くなってもステンレスワイヤーで壁全体の重量を十分に支える強度を持たせました。

蔵の仕上げは普通は漆喰を塗りますが、この度は材料の経年変化の心配のない新しい素材を使って、雨もしみこまず早く仕上がるターペン可溶型アクリル樹脂塗料で仕上げます。

監督さんに説明すると「それで十分行けます。それでよろしくお願いします」ということになり、そんな方法で作業が進んでいます。

足場は掛けてもらい、中途半端に残った壁は綺麗に落としてもらってから始めることができたのでかなり助かっています。
が、単管足場の上がり降りはかなりきついです (≧~≦)

 

f:id:bzn-a:20181201204127j:plain

 

f:id:bzn-a:20181201204322j:plain

 

f:id:bzn-a:20181201204402j:plain

 

 

 

 

f:id:bzn-a:20181201204235j:plain

 

f:id:bzn-a:20181201204254j:plain

 

f:id:bzn-a:20181201204309j:plain

 

f:id:bzn-a:20181201204334j:plain

 

f:id:bzn-a:20181201204351j:plain

 

 

ところでこの蔵は築100年以上だそうです。

どうりで、壁が無くなっているので見るつもりは無くても              目に入ってくるのでつい見たら (^m^;)  明治二十八年とか何とか書かれている箱が置いてあったり、貴重そうな器が入っていそうな箱が置かれていたり・・・
頭の中に“何でも鑑定団”のテーマ曲が鳴り響いて                   しばらくの間鳴り続けていましたr(^ ^;)