市指定文化財の不動明王坐像を動かす

先日からおじいちゃんの葬儀でお世話になった住職さんのお宅の
京壁の塗り替え工事に行っています。
前回のときに、玄関室で雨漏りのあとが壁に出ているので
それを綺麗にしてしまいたい、との要望で頼まれてはいたのです。

しかし肝心の雨漏りを直さないと、またすぐに同じ状況になるということで
大工さんに頼んで工事をしてもらっていました。その後台風や大雨があって
雨漏りのあとが出るかどうか状況を見ていました。
大工さんの見立てがよく、雨漏りはすっかりなくなったと判断できたので
やっと壁を塗り替える運びになりました。
玄関室だけかと思っていたら、ついでに奥の部屋も頼まれました。

玄関室を含め3部屋なのですが、
一番奥の部屋にはなんと羽生市指定文化財
木造の不動明王坐像(1831年)とか、綱吉の朱印状(1648年)とか
他にも金銅仏ねはん像(1789年に作り直された)とか
薬師尊の額(1868年)などいろいろありまして・・・(^ ^;A)

床の間ですが、動いていただかないと壁の塗り替えができない場所なので
「ぅわっ どうしましょ??!!」な感じでした。
特に不動明王様は木組みのために緩んでぶかぶかしていたり、ちょっと触ると
外れそうだったりで・・・本当に『ぅわっ、どうしましょ!』\(◎o◎)/
と思いましたが、主人がうまい具合に無理なく台車に乗せて移動できる方法を
考えてくれて、昨日初めて不動明王様を始め他の方たちに無事に
動いてもらいました(^ー^)
一応ちゃんと白い布の手袋をはめてやりましたよ。

何せ、不動明王様の大ファンである息子から、いつもの軍手なんかじゃ
ダメだぞ、それと滑り止めのゴムがついているような手袋もダメだな。
写真を撮るときとか移動するときは一応拝んでからにしてくれよ!と
厳しいアドバイスがありましたから(^m^)
拝みましたし、まっさらな白い布の手袋をはめました。


玄関室とすぐ隣の部屋の塗り替えは終わって綺麗になりました。


           ↓




           ↓



最後の部屋で不動明王様に動いてもらって、その部屋の古い壁は
綺麗に落としたし後は上塗りを進めるだけ。
不動明王様!もう少しの辛抱です (´∀`)


っで、あの怖い顔をした不動明王様には養生をさせてもらい
こんなことになっています(^ ^;A)
終わるまで我慢してくださいね m(_ _)m