ほっと蛍の里

近所の花工場の近くで有志の人達がほたるを飼育しながら保護し
今頃の季節になると見学会が行われている場所があります。
昨晩見学に行ってきました。

殆ど毎年行っているけれど、今年はとても少なくて
どうなっちゃったんだろう??
ちょっと寂しい思いになっていたら、有志の方が
「今年は少ないでしょう!」と話しかけてきてくれました。

天敵にやられないように、野菜のハウス栽培のときのような形に
広めのネットで覆い、その中で蛍を生かしているのですが
やっぱり数年前にピークを迎え、限られたスペースの中で増えてくると
ストレスで死んでしまうものが出てくるらしいです。
かといってネットを無くすれば、トンボの幼虫のヤゴに食べられてしまうし。

数秒ですが貴重なほたるを息子が動画に収めてくれたのでアップします!
暗すぎて蛍の姿はわかりにくいですが(´∀`;A

数人の有志の人達が涼んでいる所に呼ばれて行ってみたら
「この小さな箱の中でお嫁さん探しをさせているんだよ」といって
タッパーのような透明な箱の中で光を放っているたくさんの蛍を
見せてくれました。
少ない数しかいないのに広い所で、となると上手くお嫁さんに出会える確立が
少なくなるから、こうして狭い部屋に入れて交尾させているんだと
説明してくれました。


あと、ちょっとネットから外に出ると、「ほら、こんな風にすぐにクモに
やられてしまうんだよ」とクモの糸にがんじがらめにされた蛍も
見せてくれました。「こうなってしまうと糸を外してあげようと思って
頑張っても上手いことできなくてね」・・・
去年は行きそびれていたのでわかりませんでしたが、あの尋常ではない暑さで
成虫になれなかった幼虫が多くて蛍が激減したらしいです。
他に成虫になっていない幼虫の状態のものも見せてもらいました。
水の中、幼虫の状態でお尻を光らせていました。
水の中で光っているのでこういうのを「水中ボタル」と言っているそうです。

幼虫の時はタニシを食べるけれど成虫になると水しか飲まないのだそうです。
自然のものなら、葉っぱに溜まった夜露をのめるけれど
保護している場所ではそれがないので、朝になると蛍のために
水分を霧状にして草に吹き付ける作業をするのだそうです。
蛍の保護と一口に言っても、大変なんですねぇ。

今ではどこへ行っても、蛍は貴重な存在となってしまいました。