ピアノ線

ピアノ線に初めて触ってみました。


息子はピアノの調律に回りながら
自宅に近いお客様のとき、近くだからお昼は家で食べるよ、と
時々会社の車で家に来ます。


後ろの座席に妙な袋が置いてあるので聞いてみると
新しいピアノ線が何本も入っているのだとか。ずっしりと重いです。
その上に針金みたいなものが一本置いてあるので
それは何?と聞くと修理して取り外したピアノ線だと。


「ピアノ線なんて普通は滅多に触れないからちょっと持ってみぃ」というので
『なんか、軟い針金みたい』と思いながら触ってみました。
「その折れ曲がっているところを伸ばせるかい?」というので
両手で一所懸命クネクネとやってみるのですが、やっぱりピアノ線!!
普通の針金とは全然違いました(´ `;)


手では伸ばせないし、折ることもできません。
弾力性が強くて自由に操れません。
時々現場で結束線などいろんな太さの針金を弄るときがありますが
それとは全然違うものでした。
ピアノ線って強いものと聞いてたけど、これがその正体か、と
納得しました。


ピアノに張ってあるときは何トンもの力で張り伸ばしてあるので
調律の最中に不意に弦が切れると、大音響と共にピアノ線が凄い勢いで
目の前を弾け飛ぶように外れるそうです。
気をつけないと、ちょっと怪我をするくらいならまだいいけれど
目に一生に響く大怪我をすることもあると言ってました。


慣れれば切れそうな弦は見るとわかるので、そういう場合は
外して張替えをさせてもらっていると息子は言ってました。
あ〜〜よかった。それがこの外した弦だったんだね。


調律師も身体を張った仕事なのだ、と心配しつつ
その気持ちを募らせないように納得する母でした(^ ^;)