ほー・ほー・ほーたる

近所の蛍の里で今日から今シーズンのホタル祭りが始まったので
早速夜8時頃出かけて来ました。
まだ始まったばかりのせいか飛んでいる蛍は数匹しか見えませんでしたが
あの幻想的な光はしっかり見てきました。
少なすぎて写真には収められませんでしたが
蛍の紙芝居がちょうど始まった所だったのでそちらも覗いてきました。
ボランティアのおじさんが、蛍の一生を紙芝居仕立てで説明してくれます。


蛍は生まれてから成虫になるまでに一年だそうです。
1年のうち11ヶ月は幼虫として水に住み、残り1ヶ月頃になると
上がって来て泥のような軟らかい土の中で蛹になり
最後の1週間から10日くらい前になると
子孫を残すために成虫となるのだそうです。
我々が見ている、飛んでいる蛍の姿は最後の最後の
人間で言う最晩年の姿なのだとか(´ `;)


源氏蛍の多くは山間で見られ平家蛍は平地で見られるそうですが
ここのホタルの里では源氏と平家の両方を育てています。
一般的には源氏蛍はカワニナを、平家蛍はタニシを餌にしているそうですが
ここでは両方をタニシで育てているそうです。
ぶっちゃけ源氏の餌になるカワニナが手に入らないのだとか(^ ^;)


蛍は成虫になるまでにタニシを30匹ほど食べるので
こうやって保護しながら、例えば100匹の蛍を飛ばすだけでも
タニシが3000匹必要なわけで・・・
最盛期には何千匹単位で蛍が飛んでいるのですから
タニシが数万匹必要になってくるわけです。
ここでは水場でタニシも飼っているそうです・・・ですよね。


蛍の生まれたての小さな幼虫は、いきなり普通のタニシには歯向かえないので
タニシをすり潰して与えているそうです。
自然の中でならタニシも生まれたての小さなのがいてくれるので
自力でたべられるそうですが・・・ここではそんなタニシは
とても無理だそうです。


蛍はこの場所から逃げる心配はないけれど
トンボの幼虫であるヤゴとザリガニが天敵なので
それを防ぐためにネットで囲ったり、水中でも他から
ザリガニなどが入ってこないように網で保護したりと
まぁ、いろんなことをクリアしないと蛍をこれだけ飛ばすことは
できないのだと説明してくれました。
昔はそれが全部自然の中で成立していたのにねぇ。


・・・そんな蛍の一生のいろいろを手作りの紙芝居で説明してくれました。


もう少し飛んでいる蛍が増えた頃、いけるチャンスがあれば
もう一度行ってこようと思います。