今日見ずは くやしからまし花盛り、咲きも残らず、散りも始めず

今日は仕事が休みだった息子が、秩父定峰峠へみんなを案内してくれました。


秩父の山の中、3年くらい前だったでしょうか
息子が仕事で行った先でとても景色のいいスポットを見つけたからと
主人と私を一度連れて行ってくれた所があって、その先に
桜の時期になると並木がとても素晴らしい峠があるというので
今度はおじいちゃんおばあちゃんも一緒に、ということで連れて来てくれました。


行きも帰りも道中は、見るところ見るところみんな桜が満開で
主人の父が言うには謡曲鞍馬天狗の中の一節の
「今日見ずは くやしからまし花盛り、咲きも残らず、散りも始めず」
だったようです。
「今日見なければきっと後悔しますよ。散り始める前の、満開の、それはそれは
素晴らしい桜なのですから」ということだそうです。
すっかり十分咲きで見事な満開で、でもまだ全然散っていない状態で
明日になるともう散り始めるんじゃないかと思うほどの・・・
勢いで桜が満開でした。


しかし目的地の定峰峠は山の中、やっぱりまだ少し早かったみたいで
高いところでは桜はまだ全然開いていませんでした。
それは残念だったのですが、でもまぁ、下に降りる途中は
満開になっている桜もチラホラあったし
桃の花もまだまだ元気よく咲いていてとても奇麗でした!!


主人の両親は今日、結婚55年目の記念日だったので
息子の粋な計らいを、とても喜んでくれました(^−^)