稲藁がやっと手に入りました

五月のゴールデンウィークが終った直後に
都内で韓国料理店のリフォームを承りました。


地下に下りる階段室の壁を泥壁のような雰囲気にして欲しいと
監督さんから要請がありまして・・・
かと言って、本当の泥壁では飲食店は保健所からの
許可がもらえるかどうかの問題があるし、
触ると簡単に落ちてくるようでは店舗向きではないし・・・
保健所の問題をクリアして、強度があって、泥壁の雰囲気を持つ
そんな壁のサンプルを主人が作っています。


韓国の家庭料理を出すお店なので素朴さを出したいから
藁を入れた泥壁の雰囲気をという条件が付いています。
左官材料で壁材に入れる“藁すさ”というのがありますが
今ではもう建材屋さんでは簡単に手に入りにくい状態でありまして
インターネットで調べてみても、ちょっと大げさに言わせてもらうと
金粉入りの藁すさか!?と思うほど高額だし・・・


でも我が家はとてもよい条件の所に住んでいました。
周り中農家です!
米を作っている農家が多いし、畑もあるので保温用に藁を保存している
お宅があるかもしれない。


ただ最近は稲刈りをすると米をすぐに乾燥機で乾燥させているので
稲藁として成立していないのでは?
そう言えば用があって農家のお宅に行っても藁を山に積んであるのを
あまり見かけないし・・・
どうしようかと考えながら数日経っていました。
そんなところに工程表が今日届きまして
そろそろ本腰を入れないと・・・(^ ^;)


そこでダメ元で、よくお世話になっている近所の農家のお宅に声を掛けてみました。
返ってきた返事が
「北側のハウスの中にあるから、好きなだけ持っていきなさい」と。


行ってみると、ハウスの中じゅうに稲藁が山になっていました!!
壁材料になるように加工したものがバケツに1杯か2杯あればいいので
そのくらいになるような束を探しましたが、どれも大きな太〜い束になっていまして
それでも一番小さな束を探していただいてきました。


暫く藁すさ作りが仕事になりそうです。