おんころころせんだりまとうぎ・・・

いよいよ我が家の柿の木を切ることになりました。
実は私達一家が今の所に引っ越して来て、今年の秋で
ちょうど20年になります。
その時既に柿の木はありました。


引っ越して間もなく、お隣さんのおばあちゃん(当時72、3歳)が
我が家にお茶を飲みに来た時に
「私が7〜8歳の頃にはもうこの木に登って遊んでいたんだよ。」
という話を聞いて、『ジャマになる場所にあるから本当は切ってしまいたい』
と思っていたところ、随分古い木だとわかり簡単には切れなくなって
結局そのまま20年経ちました。


おそらくこの柿の木はこの町内の歴史のいろいろを見てきた木です。
切るには忍びないです。
でも背に腹は変えられなくなって切ることにしました。


それでもやっぱり簡単には切れないので
お酒と塩を撒いて、息子の力を借りて切らせてくださいとお祈りをしました。


息子は小さい頃におじいちゃん(主人の父)から
不動明王を始め、東西南北の神さま全員を動員させる呪文を教わっていて
「やたらに使っても不動明王は動いてくれないから
困難はできるだけ自分で克服しろ、自分の力ではどうにもできない時に
使うんだぞ」と言われていたそうで、言えるようになってから
今まで2回くらい使ったそうです。


いつの間にか長い呪文をすべて漢字で書けるようにもなっていたので
その呪文を唱えてもらって
長年ずっとここに存在していた柿の木が
切られた時にパニックを起こさないようにと
作業中に誰も怪我をしませんようにと
3人でそろって一緒にお祈りをしました。


その呪文の、私がわかる短い一区切りが
オンコロコロ センダリマトウギ オンアビラ
ウンケンソワカ ウンタラタカンマン
といいます。
その前にもあるし、後にもまだ長く続くのですが、私は修業不足で・・・(^ ^;)



幸いウチにはビティ足場があるのでそれを組み立てて
危なくないように足場を作って、柿の木の上の方から
主人が少しずつ切りながら降りてきました。





切り落とした枝を細かくして、縛ってまとめて
3人がかりでも一日ではやっぱり中々終りません。


そうだ、木蓮金木犀も切らなくちゃいけないんです。
まだ先は長いなぁ。