中高年に於けるメンタルヘルス

今日は雨で実質的な仕事はお休みでした。
丁度午後から出かける用事があったので
心置きなく出かけられてよかった。。


地域で行っているボランティア活動のメンバーを対象に
健康教育講座というのがあったので、それに出席しました。
半ば強制的な感じでしたが・・・(^ ^;)
行って見たら今の自分の年代を考えると本当に行ってよかったと思いました。


講話の内容は“中高年のメンタルヘルス”・・・なんだか
綾小路きみ麻呂さんの恰好のネタになりそうな雰囲気アリアリですが。(笑)
約2時間の講演を聴いていて・・・ぼーっと生きてちゃいけないなぁ、
と感じたわけです。


主に精神的に健康に暮らすためにどんなことに留意したらよいのか
という内容の講演でした。
大人になっても人間は成長・発達するということ
“中年期”というのは『やりたいことを抑え、“育つのに時間がかかる我が子”や
“仕事先での部下”“地域の子供たち”を育て、何かあったら出て行って
責任を取らなければならない、とても大変な時期』だということ
そんな長い長い中年期に、いろいろな経験を通じて
然るべき洞察力、想像力、辛抱強さ、持続力、
極あたり前の不幸・アクシデントがあった時に責任ある決断ができるかどうか・・・
そんなことを身に付けておかなければならないそうです。


50歳前後で混乱を起こし精神科に訪れる人から話を聞くと
長い中年期に於いてクリアしなければならない課題をクリアできていない人が
多いそうです。
混乱というのは、鬱とかアルコール依存とかいろいろ。
鬱病については新しいことを知りました。
“精神科の風邪”と言われているそうです。
誰でもがかかるけれど、軽く済む場合と重度に陥る場合があり
対処の仕方ですぐにでも直るし後々に響く場合もある。なるほど、風邪か。
なのでなんかおかしいと感じたら気軽に精神科に行った方がよいとおっしゃていました。
早いほうが治りやすいそうです(若ければ若い程)・・・・・と
ここら辺まで聴いていて(もっと例え話とか実例とかあって1時間くらい経過した頃です)
なんだか凹みそうな気分になっていたら講演をしてくださっている先生が
「皆さんそんな真剣な顔をなさらなくていいんですよ、皆さんの顔を見れば
ここに来ている皆さんは大丈夫なことがわかりますから!(笑)」と
丁度よいタイミングでフォローをしてくれて・・・
さすがその道の専門家!!(笑)


と、いろいろ中年期の課題をちゃんとクリアして初めて
精神的に健康な高齢期を迎えられるのだ、ということがわかりました。
自分の趣味に興じたり、気の知れ合った人と旅行に出かけたり
ただ楽しそうにやっているだけのように見える人の存在、
こういう人達の存在が社会には無くてはならないものなのだそうです。
“生きる道しるべ”と言ったら良いのでしょうか。
『高齢になって、楽しく時を過ごせる』これが本当の意味での自立だと
言っていました。
もう一度自分の原点に立ち帰り、“個”に戻った時にどう生きられるのか。
その時のことを考えて今を生きる。


と、まぁ時々耳の痛くなる話もありましたが、
“中高年のメンタルヘルス”について考えてみた半日でした。